2010年11月12日
バイオ産業人会議、内閣府に意見書「基幹産業位置づけを」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:バイオインダストリー協会

バイオ関連組織のトップで構成する日本バイオ産業人会議(代表世話人、歌田勝弘氏)はこのほど、内閣府総合科学技術会議が行った「科学技術に関する基本政策について」の意見募集(パブリックコメント)に対して、意見書を提出した。

この中で、まずわが国が今後目指すべき姿として「新たなイノベーション・科学技術の創造」を挙げた。

特に(1)資源・炭素循環型社会実現を牽引する「グリーンイノベーション」と(2)健康と医療産業の成長を促進する「ライフイノベーション」ーの推進が重要であるとの点を強調した。

その実現のためにはバイオ産業の役割は大きいとし、国家の「基幹技術・基幹産業」と位置づけるよう提言、海外諸国も国の資源を集中的に投入していると説いた。

基本方針として、「科学技術創造立国」を目指す「新たな化学技術の総合戦略」確立や、司令塔機能を持つ「科学技術戦略本部(仮称)」の設置を提案した。

また、当面の施策として「研究開発投資の拡充」を掲げ、科学技術予算を重点・集中配分するよう求めた。特に成長の可能性が高い分野への予算を倍増するなど次の通り要望した。
・国家プロジェクトでは、バイオの基礎及び橋渡し研究を推進する。
・科学技術予算 : (1)政府は現状のGDP比約0.6%を1.0%以上に引き上げる (2)民間も同約3.0%を3.0%以上とする。
・バイオ関連予算は、現状の約3500〜3600億円を7000億円に倍増する。