2010年11月15日
トクヤマ、多結晶シリコン事業で太陽電池用シェア倍増の10%目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:トクヤマ
トクヤマの多結晶シリコン

トクヤマの幸後和壽社長は12日の定例記者会見で、多結晶シリコンの事業展開について説明し、事業戦略と目標シェアを明らかにした。

同社は2013年9月稼働を目指してマレーシアに年産6200トン規模のプラント新設を計画(2011年2月着工予定)しており、これをにらんで積極的に事業拡大を図る。

多結晶シリコンの今後の事業戦略の柱として
(1)積極投資による事業拡大を図る
(2)品質・コスト両面での競争力を強化する
(3)多結晶シリコン業界でのメジャーとしての存在感を維持していく
との3本を据えた。

目標シェアについては、市場規模の拡大が見込まれる太陽電池用途を、現状(2010年)の5%から2013年に倍増の10%以上に引き上げる。半導体用途は20%以上を目標シェアとする。

とくに太陽電池用途では、単結晶型太陽電池用途でのシェア拡大を図る一方、多結晶型太陽電池用途にはVLD法もしくはジーメンス法の改良検討を進め競争力を強化する。

また、半導体用途では、高品質製品の安定供給と長期契約の継続に努める方針である。

一方生産能力は、徳山製造所の現有年産8200トン設備とマレーシアの新プラントを合わせ、2013年には同1万4,400トン規模となるが、さらに2015年以降の稼働開始で「マレーシアで年産1万トン規模以上の増設が検討される見通し」(幸後社長)である。