2010年11月15日
東レ、中国で高機能PPスパンボンド設備 2万トン増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは15日、中国で高機能ポリプロピレン長繊維不織布(PPスパンボンド)の需要が好調なため、グループ100%子会社である東麗高新聚化(南通)有限公司(本社:江蘇省南通市=TPN)で年産20,000トンの増強を実施すると発表した。
 
増設後の生産能力は年産58,000トン。投資額は約50億円で、2012年7月の稼動開始を目指す。
 
東レは韓国にも100%子会社、Toray Advanced Materials Korea Inc.(TAK)(本社:ソウル市)を持ち、PPスパンボンド事業を展開(年産50,000トン)している。グループ全体では年産108,000トン能力となり、引き続きアジア最大のメーカーとして積極的な事業拡大を目指す。
 
中国のTPN社は2006年12月の設立。08年春に年産18,000トン設備が稼動開始した。現在2期目として年産20,000トン設備を増設中で2011年3月稼働開始の予定。今回の3期目の増設により年産能力は58,000トンとなる。

中国では高機能PPスパンボンドの需要が急速に拡大しており、紙おむつ用などとなる不織布は2010年の73千トン/年から2015年198千トン/年、医療用需要は、2010年の12千トン/年から2015年22千トン/年に増加すると推定されている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1289809024.pdf