2010年11月16日
アステラス製薬とNITE、ベトナムで微生物探索、「多様性条約」対応
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬と(独)製品評価技術基盤機構(NITE)は16日、ベトナムの新規微生物の探索と、それらの創薬を中心とした産業利用を目的とした共同事業を近く開始すると発表した。

 共同プロジェクトは、NITEがベトナム政府と構築した生物多様性条約に則った協力関係の枠組みにアステラス製薬が参加する。

 ベトナムの豊富な微生物資源を現地で探索、収集、分離し、それらの産業利用の可能性を探るのが目的。アステラス製薬は自らのニーズに合った微生物を集める好機としている。

 アステラス製薬及びNITEは、今年11月から12月にかけてベトナム北部で微生物を分離するための試料の収集を行う予定で、採集した試料は、NITEの共同研究先であるベトナム国家大学ハノイ校の施設で分離する。

 アステラス製薬では、日本の政府機関のバックアップによって、企業が単独で行うには負担の大きかったアジアの生物遺伝資源へのアクセスが産官共同で実施できるところに同プロジェクトの“強み”があるとしている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1289875776.pdf