2010年11月17日
10月塩ビ樹脂輸出、採算悪化続き7カ月連続前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)が17日発表した10月の塩化ビニル樹脂(PVC)生産出荷実績によると、生産は14万6638トン、前年同月比5.3%増で5カ月ぶりに前年同月比プラスに転じたが、出荷総計は14万2648トン、同1.1%減で4カ月連続前年割れとなった。

これは、国内出荷計が9万3117トン、同0.7%増と横ばいで、輸出が4万9531トン、同4.2%減で7カ月連続前年割れとなったのが響いた。

輸出の減少は「採算が悪化しているためで、PVC輸出をモノマー輸出に切り替えている企業もあるようだ」(宮島正紀・VEC副会長)との指摘がある。

それが塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の輸出急増になったようだ。国内出荷の内訳は硬質用が5万1880トン、同1.5%増で3カ月連続プラス、軟質用が2万4789トン、同1.7%増で10カ月連続プラス。月末在庫は8万3667トンで前月より5.0%増加した。

10月のVCM生産・消費・出荷実績をみると、生産は23万8722トン、同9.7%増、出荷総計は23万3121トン、同18.5%増。出荷の内訳はPVC用が14万9188トン、同5.2%増、その他用が4521トン、同24.3%増、国内出荷計は15万3709トン、同5.7%増、輸出は7万9412トン、同54.4%増。

ニュースリリース参照

○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1289970051.xls

○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1289970051.xls