2010年11月25日
陝西北元化工、PVC年産50万トンの大型プラント 生産開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

陝西北元化工集団(Shaanxi Beiyuan Chemical Group) は11月10日、陝西省楡林市神木郡の錦界産業パークでPVC 2系列、年産合計50万トンの生産を開始し、オンスペックとなった。

総額80億人民元を投じるカーバイド法PVC 100万トン計画の第1期で、2008年4月に建設を開始した。

全体計画は、イオン交換膜法ソーダ 80万トン、PVC 100万トン、発電所 60KW x 4、産業廃棄物からのセメント 240万トンで、2011年7月に生産を開始する予定となっている。

同社は10万トンのPVCを有しており、これが完成すると、能力は110万トンとなる。原料として、原塩を年間165万トン、カルシウムカーバイドを165万トン、石炭を600万トン消費することとなる。

陝西北元化工集団の元は2003年設立の北元化学で、2009年に陝西石炭化学グループ(Shaanxi CoalChem)が出資し、この計画を決めた。

   既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/23153

現在の出資は、陝西石炭化学グループが40.48%、地方の私企業10社が合計で59.52%となっている。

中国の2009年のPVCの生産量は915万トン、輸入は168万トンとなっている。