2010年11月26日 |
NEDO、「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発」で2件採択 |
【カテゴリー】:行政/団体(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は26日、「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業(実用化技術開発)」の2次公募で、栗田工業の「バイオガス製造装置の低コスト化及びガス精製技術の開発」、フチガミ及びウェスティックテクノロジーの「廃食油からバイオディーゼル燃料を製造するプロセスの低コスト化を行う技術開発」の2件を採択したと発表した。 事業期間は2010年度から最長3年間で、1件当たりの事業費総額は約3億円(NEDO負担は2/3)。技術開発終了後5年以内の実用化を目指す。 栗田工業の事業は、生ごみや紙ごみなど様々なバイオマス原料からバイオガスを発生させるための乾式メタン発酵設備の低コスト化へ向けた技術開発を行う。ここで得られたバイガスを、既存のガス供給インフラで利用可能な状態へと効率的に精製する技術開発を行う。バイオガスを低コスト化で製造することが可能になるとともに、バイオガスの利用用途が拡大する。 フチガミ等の事業は、廃食油を原料に、固体即売に接触させることで原料の分解が可能である接触分解法を用いてバイオディーゼル燃料の製造を行う技術の開発を行う。従来のバイオディーゼル燃料製造方法で不要だった副生グリセリンが排出されず、また、製造過程での洗浄排水の大幅な低減も可能となるなどの利点があり、低コストなバイオディーゼル燃料の製造が可能になる。 |