2010年11月30日
10月の鉱工業生産1.8%低下、化学工業は1.7%上昇
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省が30日発表した10月の鉱工業生産指数(2005年=100、季節調整済み)速報値は、前月比1.8%低下の91.1で5カ月連続の前月比マイナスとなった。出荷指数は同2.7%低下の92.6、在庫指数は同1.5%低下の96.1だった。

調査対象16業種のうち、生産が上昇したのは一般機械工業、化学工業(除、医薬品)、精密機械工業、パルプ・紙・紙加工の4業種、低下したのは輸送機械工業、電子部品・デバイス、プラスチック製品工業など残り12業種だった。

製造工業の生産予測調査によると、11月は前月比1.4%の上昇、12月は同1.5%の上昇と、プラスの予測となっている。

同省は基調判断を前月の「弱含み傾向にある」から「弱含みで推移している」に修正した。表現はやや異なるものの、全体的な判断は「弱含み状態が続いている」ということで前月と変わっていないという。

化学工業(除、医薬品)は生産が前月比1.7%上昇の92.3、出荷は2.5%上昇の93.9、在庫1.1%上昇の96.0で、いずれも2カ月ぶりのプラス。在庫率は0.3%低下の103.0となった。

また、プラスチック製品工業は生産が前月比2.9%低下の86.9、出荷同1.7%低下の86.6と、ともに2カ月連続のマイナス。在庫は0.2%上昇の93.0、在庫率2.6%上昇の110.2となった。