2001年03月12日 |
PPの中空成形インパネ、トヨタなどで採用が広がる |
出光石油化学が世界で初めて技術開発に成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:トヨタ自動車 |
出光石油化学が世界で初めて開発に成功したと言われるPP(ポリプロピレン)の中空成形法によるインストルメントパネルが大手自動車メーカーに採用され人気を呼んでいる。トヨタ自動車や本田技研工業がニューモデルに搭載、他の自動車メーカーの間にも関心が急速に広がっている。 最近の自動車のインパネはその多くがPP製品で占められている。ただし、その全てがPPを射出成形したいくつかのパーツの組み合わせによるものであり、このためアセンブリーの手間とコストがかかる点が欠点と言われてきた。今回トヨタ自動車などが採用に踏み切った製品はPPではめずらしい中空成形法によって一体成形したものなので、そうした悩みを解消でき、加えて軽量化も図れるという。 出光石油化学では、自動車業界で採用がさらに進んでいけば専用コンパウンドの供給体制をタイムリーに拡大していく方針。同社によると、バンパーにも同技術を応用していくことは十分可能という。 |