2010年12月01日
10月の石油統計速報 ナフサは生産が減少し、輸入増える
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:経済産業省、資源エネルギー庁

経産省・資源エネルギー庁が30日発表した10月の石油統計速報によると、原油輸入量は1,673万キロリットルで、前年同月比94.2%と4カ月ぶりに前年を下回った。
 
原油輸入量を多い順にみると、
(1)サウジアラビア  447万kl(前年同月比99.5%)
(2)アラブ首長国連邦 355万kl(同80.7%)
(3)カタール     175万kl(同125.8%)
(4)クウェート    156万kl(同125.8%)
(5)イラン      126万kl(同62.1%)
だった。

同月の中東依存度は86.3%で、前年同月比3.5ポイント減と、4カ月連続して前年を下回った。

燃料油の生産は1,565万kl、前年同月比99.1%と4カ月ぶりに前年を下回った。ガソリン及び灯油は前年同月を上回ったが、ナフサ、ジェット燃料油、軽油、A重油及びB・C重油は下回った。

ナフサ(石油化学用・その他用)は生産は前年同月を下回ったが、輸入、販売は上回った。
 
<10月のナフサ需給概要> (単位:キロリットル、カッコ内は前年同月比%)
◇生産   :1,588,030(93.8)
◇輸入   :2,727,084(111.0)
◇販売   :4,216,152(106.5)
◇月末在庫 :1,858,248(96.0)