2001年03月12日 |
TEC、ペトロブラスの製油所近代化プロジェクト受注 |
世界最大級のRFCC含め2003年4Q完成 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング |
東洋エンジニアリング(TEC)は12日、日商岩井の協力を得て、ブラジル石油公社(ペトロブラス)がブラジル南部のリオ・グランデ・ドスル州REFAP製油所で進めている製油所大型近代化プロジェクトについて、このほど合意、正式に契約調印した、と発表した。 このプロジェクトは、残油流動接触分解装置(RFCC、4万4,000BPSD)、軽油深度脱硫装置(HDT、2万5,000BPSD)、重質油熱分解装置(コーカー、1万2,600BPSD)およびその用役設備、付帯設備が含まれる。TECの役務範囲は、基本設計以降の詳細設計および機器資材の調達で、このプロジェクトの計画投資額約700億円のうち、今回の契約金額は約350億円となる。プラントの完成予定は2003年第4四半期で、同プロジェクトの資金には国際協力銀行のバイヤーズクレジットが適用される予定。 TECは同プロジェクトのFEED(基本設計)業務を1999年12月に受注、昨年5月に同業務を完了した後、引き続き商談を進めていた。また、今回のプロジェクトに含まれているRFCCは世界最大級の処理能力となるもので、ペトロブラス向けでは2基目の受注となる。またTECは、昨年10月にも米トスコから流動接触分解装置(FCC)を受注している。 なおブラジルでTECは、1998年7月に現地法人トーヨー・ド・ブラジル店リミターダを設立、ここ数年で同国内の4つのガス・石油関連大型プロジェクトでペトロブラス向け案件を受注している。今後、ブラジルおよび中南米市場への取り組みをさらに強化していく方針。 |