2010年12月06日
出光興産、VOC削減へ「環境対応型塗料」、全国系列SSで採用
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は6日、2011年1月から全国4,200カ所の系列サービスステーション(SS)の塗装に使用する塗料を、従来の塩ビ溶剤系塗料から環境負荷の少ない非溶剤の水系速乾かび塗料「KMコート」に順次切り替えると発表した。

これにより、揮発油性有機化合物であるVOC(Volatile Organic Compounds)の排出量をSS塗装件数1000カ所あたり220トン削減することができる。

「KMコート」は同社の100%子会社、出光テクノファイン(本社:東京都港区、國安孝則社長)が開発。塗料に必要な密着性、耐候性などの基本性能を持つほか、水系塗料であるためVOC成分の含有量が微量で、希釈剤にも水を使用するためVOCの発生がほとんどない。

また、溶剤系塗料並みの速乾性能を有し、同じ出光テクノファイン製の抗菌・防かび剤「コーキンマスター」を配合することで、優れた「防かび性」を発現する。湿気の多い洗車機周りの塗装に適しているという。