2001年03月09日
ポリカーボネート、2000年世界需要は165万トンに
4~5月までは在庫調整期/2001年は180万トン以上に拡大
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本のPC(ポリカーボネート)メーカーによると、2000年の世界需要は165万トンになった模様だ。これに対し現在は在庫調整の時期にあるものの、少なくとも今年は10%前後成長、180万トンを超える見通しだ。
 PCはこの数年間、光磁気ディスク向けを中心に高成長を続けており、世界需要は昨年で165万トン、2005年には250万トン規模になると見られている。しかし、昨年秋頃から一部で右肩上がりの成長を不安視する声が出始め、昨年末頃から伸びが鈍化している。一方では1999年以降、新規参入を含め多くのPCメーカーが新増設計画を打ち出し、今後、特に来年以降は需給が緩むと見られている。
 こうした状況に対しPCメーカー筋では、「PC自体の需要は、依然として高水準にある。現在の(市況が下落している)状況は、製品の在庫調整期に入っていると考えた方が良いのではないか。あと1~2カ月は様子を見る必要がある」としており、需要の成長そのものについては比較的楽観視している。このため「今年の世界需要は、最低でも10%強は伸び、180万トンを超える」と見ている。
 ただし、来年は各社の新増設が一つのピークを迎え一時的に供給過剰となることは確実で、アジア市場を中心に激しい競争を勝ち抜くための各社の戦略が注目される。

<参考>http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/pj/pjpc>世界のポリカーボネート新増設計画
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