2010年12月08日
アステラス製薬、米国再生医療のサイトリ社に資本参加
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:アステラス製薬

アステラス製薬は8日、米国の再生医療大手、サイトリ・セラピューティクス社(Cytori Therapeutics, Inc.、本社:カリフォルニア州)との間で体性幹細胞の難病治療への応用可能性を評価するため、戦略的株式投資契約を締結したと発表した。

アステラス製薬は、新たに発行されるサイトリ社普通株式約143万株を、現金10百万ドル(1株あたり現金7ドル)で取得する。発行株式総数の2.8%を取得し、第5位の株主となる。

サイトリ社は、アステラス製薬に対し、
(1)サイトリ社技術を肝臓疾患の治療目的に使用するための全世界を対象とした研究・開発・商業化に関する提携に対する第一契約権(期間:2年)
(2)サイトリ社取締役会の陪席権(議決権なし)
(3)新たに創設される科学諮問機関へ参加する権利
を付与する。

両社は今後、最先端の再生医薬領域で提携する可能性を探っていくとしている。

またサイトリ社はアステラス製薬から提供される資金を、現在実施中の臨床試験や研究開発に役立てる。

株式取得手続は今年12月13日に完了の予定。

なお、サイトリ社は、日本のオリンパスと共同で「オリンパスーサイトリJV」を設立、再生医療機器(次世代セリューション)を開発中である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1291776572.pdf