2001年03月09日
フラットヤーンの輸入、1月も高水準
引き続き中国品が圧倒的多数を占める
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合がこのほど集計したところによると、フラットヤーンの1月の輸入通関数量は正味ベース(金具やベルトなど付属品を除外した重量)で6,622トンとなった。前年同月の実績を13.8%上回っている。依然として高水準の輸入が続いているわけで、相変わらず中国品が圧倒的多数を占めている。
 わが国に持ち込まれるフラットヤーンは、フレキシブルコンテナー、クロスシート、土嚢、その他--の4種類に分類される。わが国の樹脂加工メーカーの中では、採算確保が容易でないとしてこれらの製品事業から撤退するなり縮小するなりするところが相次ぎ、反面、中国品の輸入が拡大の一途をたどっている。昨年の総輸入数量は正味ベースで6万9,355トンで、前年を7.9%上回った。
 1月はさらに高い伸びとなっているわけ。しかも中国品の構成比率が一段と高くなる傾向も示している。
 
 品目別の1月における正味ベースの輸入通関数量は次の通り。かっこ内は前年同月比。
[フレキシブルコンテナー]
▽全体=3,158トン(113.8%)
▽中国=2,367トン(128.2%)
[クロスシート]
▽全体=1,283トン(120.0%)
▽中国=1,177トン(134.7%)
[土嚢]
▽全体=  853トン(102.9%)
▽中国=  853トン(104.2%)
[その他]
▽全体=1,328トン(115.7%)
▽中国=1,204トン(124.5%)