2010年12月10日 |
バイエル、中国でポリカーボ、MDI事業などを大幅拡張 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:バイエル |
バイエルは9日、2016年までに中国でのハイグレード材料の生産能力を大増設すると発表した。 上海地区で10億ユーロの投資を行い、現在21億ユーロの中国地区(台湾・香港を含む)での売上高を2015年に50億ユーロとする。 このうち、 MaterialScience部門は現在の12億ユーロを最低25億ユーロとする。 次の5つの投資を行う。 1)ポリカーボネート 既存の10万トンを30万トンに拡張、新たに20万トンのプラントを新設し、合計能力を50万トンにする。 中国の需要の拡大により、アジア太平洋地区のPCの需要は全世界の60%となっている。 2)MDI 既存の35万トンを50万トンに拡張、新たに50万トンプラントを新設、合計能力を100万トンとする。 断熱材用などでの硬質ポリウレタンフォームの需要増に対応する。 3)HDI 需要増に対応して先ず既存設備を増強、更に5万トンのプラント建設を行う。 4)上海と他の3都市に合計5箇所の需要家サポートセンターを建設する。これに110百万ユーロを充てる。 5)R&Dの拡張 中国が世界の主導的な役割を果たす、風力発電タービンや太陽エネルギー発電などの分野に注力する。 別途、MaterialScience部門ではポリカーボネートの本部機能を来年、上海に移す。 世界のPCの市場におけるこの地域の重要性を勘案したもので、これにより、意思決定を早める。 |