2010年12月13日 |
NEDO、チュニジア政府と太陽光発電共同プロジェクト合意 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:NEDO |
日本とアラブ地域の経済関係強化を目指す、第2回日本・アラブ経済フォーラムは11、12の両日、チュニジアの首都チュニズで開催されたが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は13日、大畠経済産業大臣と村田NEDO理事長が、ジュイニ・チュニジア開発・国際協力大臣、シェルビ・チュニジア産業技術大臣らと「太陽熱発電の共同プロジェクト」について合意し、共同声明が発表されたと発表した。 NEDOは同プロジェクトの開始にあたり、チュニジア開発・国際協力省(MDIC)、産業・技術省(MIT)と、フィージビリティスタディ(FS)の開始に関する協力協定(MOU)を締結した。 FS事業は、NEDOからの委託により、三井造船と大成建設の両社が実施する。 このプロジェクトは、チュニジア政府が進める再生可能エネルギー導入計画「チュニジア・ソーラー・プラン」の一環として実施される。海外初の大規模な太陽熱発電(タワー型ISCC)に関するナショナルプロジェクトとなる。 ■共同プロジェクトの概要は次の通り。 (1)チュニジア国エルボルマ地区に、5MWe規模の集光型太陽熱発電(CSP)と20〜40MWe規模のガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)の複合発電プラントを建設する。 (2)NEDOは、太陽熱発電設備の提供と試運転の実施とともに運営、保守のノウハウを提供し、MDICとMITは、NEDOに協力して設備の運営、管理、保守等を行う。 (3)NEDOは、CSPのFS業務を三井造船と大成建設に委託し、MDICとMITは、GTCCのFS業務をチュニジア電力ガス公社再生可能エネルギー局に委託する。 (4)MDICとMITは免税等の必要な協力を行うとともに、現地の法と規制に従い、当CSP実証プロジェクトの遂行に必要な許認可等を与える。 (5)今後のプロジェクト遂行スケジュールとして、CSPのFS事業を2011年上期をめどに取りまとめる。 |