2010年12月14日
「水素ハイウェイプロジェクト」16日スタート
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:経済産業省、資源エネルギー庁

資源エネルギー庁は、将来的な水素社会構築への取り組みの第一歩となる「水素ハイウェイプロジェクト」の運用を今月16日から開始する。まず水素供給拠点として、東京・杉並、羽田、成田の3カ所に「水素ステーション」を建設・運用し、高速道路を利用して世界初となる「燃料電池バス」と「燃料電池自動車」の定期運行を行う。

経産省が進めている「水素利用社会システム構築実証事業」の一環となるもので、もう一つの一般家庭に水素を供給して広く利用する「水素タウンプロジェクト」と一対をなすプロジェクト。

「水素ハイウェイプロジェクト」は、水素供給・利用技術研究組合が、供給拠点として15日に「東京・杉並水素ステーション」、「羽田水素ステーション」を開設する。来年2月には「成田ステーション」が運用を開始する。

また、リムジンバスを運行している東京空港交通が16日から新宿駅西口〜羽田空港、東京シティエアターミナル〜羽田空港間に燃料電池バスをそれぞれ1往復/日走らせる。

燃料電池自動車を使ったハイヤーの運行も来年1月から順次開始する予定で、経産省では将来の水素社会におけるビジネスモデルを検証し、低炭素社会実現に向けた社会システムモデルとして提示していきたいとしている。