2010年12月15日
中国 LED照明で規格と型式をモデル化   
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

中国はグリーン照明プロジェクトを推進するため、LED(発光ダイオード)の高品質での製品化、モデル化をはかっている。国家改革発展委員会を中心に住宅都市農村建設省、交通運輸省が規格と型式、そして価格を決めるため先月、内外28社の入札会を行った。

照明器具としてはLED道路灯・トンネル灯、ダウンライト、反射形セルフバラストLEDランプなどのインフラや家庭・商店用電灯などを白熱灯から切り替える。LED照明・省エネ産業の健全な発展を促すのが狙い。企業の総合実力を自重視しているといわれる。

技術的レベルアップと高品質のLED照明器具の普及で、低レベルの重複投資を避け、無計画な取り組みによる浪費を避ける意向だ。中国はエネルギーを節約するため08年から白熱灯の切り替えを指導してきた。

08〜09年に補助金で2億2,000万本(88億キロワットの省エネ実現)の省エネ灯を普及させた。ことしは1億5,000万本以上を予定している。規格については国際的に具体案がきまっておらず、わが国でもようやく規格化の作業が始まったところである。

09年の世界のLED生産は日本が164億ドル(47%)でトップ、台湾が16%、米国14%、中国が10%、欧州、中国各10%。アジア勢が76%を占めた。しかし、台湾、中国の増設で状況が大きく変わっている。  

中国はここ2年程の間にLEDの企業化が進み、目下、華北、華東,華南の各地で激しい投資の競争をつづけている。とくに来年5月に完成を予定している江蘇北極皓天科技の設備は大型で、黄色の発光基盤に青色発光ダイオードで白色を出す新技術を採用しており、注目を集めている。