2001年03月08日 |
出光石化とFPCの台湾PC合弁、予定通り10月末に第1期5万トン完成 |
ディスク単一グレードで効率化追求/台湾中心に中国、東南アジアにも供給 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
出光石油化学とFPC(台湾プラスチック)グループは現在、雲林県麦寮で第1期年産5万トンのPC(ポリカーボネート)設備の建設を進めているが、工事は順調で予定通り10月末に完成、来年初めにも商業運転入りする見通しだ。ディスクグレードのみを生産し効率化を追及、ディスクの生産基地である台湾国内市場をメインに、中国、東南アジアにも供給していく考え。 同計画を運営する合弁会社はまだ設立されていないが、工事の進捗状況を見ながら年内にも折半出資会社を設立する。出光石化のディスクグレードであるMD-1500のみを生産する。 販売先のプライオリティは、ディスクメーカーが集中している台湾国内を第1に、中国および東南アジアを第2に位置付けており、さらに余力があれば欧米へも販売していく考え。現在、千葉工場品でプレマーケティングを進めているが、第1期設備完成後本格的にマーケティング活動に取り組んでいく。同社は、台湾のディスク向けPC需要は昨年の7~8万トンから、数年後には15~16万トンに倍増すると見ており、その中で30~50%のシェア獲得を目指す。 なお、出光石化とFPCグループは、すでに2002年10月末をめどに第2期として5万トンの増設を実施することで合意しており、少なくとも年産10万トンまではディスクグレードの生産に特化する方針。また主原料のBPA(ビスフェノールA)については、FPCグループの南亜プラスチックが、出光石化の技術を導入して年産10万トン設備の建設を進めておりPCの計画にやや先行して完成する予定だが、さらに第2期として10万トンを増設する方針を固めている。 |