2010年12月21日
日化協、JIPSによる自主的化学物質管理の取り組み強化へ
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:日本化学工業協会、日本レスポンシブル・ケア協議会

日本化学工業協会(会長:藤吉建二・三井化学会長)は21日、化学物質管理強化のための新たな自主的化学物質管理の取り組みである「JIPS」(ジャパン・イニシアティブ・オブ・プロダクト・スチュワードシップ)を開始したと発表した。

日化協化学品管理委員会とレスポンシブル・ケア委員会が共同で、新たにGPS(グローバル・プロダクト)戦略/JIPS推進部会を設立し、関連する4つのワーキンググループ(情報公開WG、評価技術WG、普及推進WG、進捗管理WG)を設置し、各社のJIPS活動の支援・推進に取り組む。今年度は一部企業の先行実施であるが、来年度から本格実施する方針である。

化学物質管理は、ハザード(危険・有害性)管理から、曝露量も考慮したリスク評価手法を用いたリスク管理に移行しつつある。すでにレスポンシブル・ケア活動では、PS(プロダクト・スュチュワードシップ、製品の開発から消費、廃棄に至るまでの環境・ヒト健康・安全の確保に配慮する活動)に取り組んでいるが、国際化学工業協会協議会(ICCA)が進めるPS及びGPSの日本語版といえるJIPSを作成し、具体化することにした。

日化協では、今年度をJISの実施準備期間として一部企業の先行実施とするが、年度内に推進体制を整備し、来年度から本格的な取り組みを段階的に進め、その結果をもとに2012年度以降のスケジュールを各社が作成する段取りで進める。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1292922781.doc