2010年12月27日
黄河デルタに国家級「経済技術開発区」が完成 国際都市へ
【カテゴリー】:海外
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渤海湾の黄河デルタに中国の国家級経済技術開発区がオープンした。「山東省鄒平経済技術開発区」で、黄河デルタとしては4番目、全体では107カ所目。2001年から省レベルの開発区として建設が進められ、開発計画36万平方キロのうち、26平方キロが完成した。

同開発区は医薬、食品、繊維アパレル、新素材、機械製造などの産業が発達。倉庫、物流、研究開発、商業・貿易を一体化した国際産業都市として発展している。

昨年の工業生産額は702億元、貿易額12億ドル。これまでに投資総額624億元(268件)が投入された。

開発区内には完成または建設中の産業パークが15カ所ある。外資利用は38件、9億ドルに及んでいる。

今後、3〜4年の間にハイエンドな製造業を中心に、イノベーションを活発にすすめ、総合環境の優れた都市を構築したいとしている。

鄒平は東営市に近く、渤海経済圏、済南都市圏に連動しており、とくに交通の要所である維新坊市を中心とした都市圏にある。山東省は日本向け食品の最大の基地で、農産物の取引拡大にも期待を寄せている。
同開発区はこの11月に国家レベルに昇格した。