2011年01月11日 |
イネオスとペトロチャイナ、欧州で石油精製JV設立へ |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
イネオスとペトロチャイナは1月10日、イネオスのGrangemouth (スコットランド)と Lavera (フランス)をベースとした石油精製・販売のJVを設立する枠組み契約を締結した。 同時に両社は石油精製と石油化学の技術をシェアする戦略的協力契約を発表した。 これらの製油所はイネオスが買収したInnovene(BPからスピンオフ)のもので、ともに精製能力は日量21万バレルとなっている。 イネオスは経済危機の影響で苦境に陥り、借入契約を延長し、破たんを逃れたが、資金確保のためスコットランドの製油所の売却を図り、2009年春からペトロチャイナと交渉をしていた。 今回、フランスの製油所も含めて、両社のJVとすることとしたもの。 今後、詳細を詰め、2011年6月末までにJVを設立することを計画している。 これが成立すれば、ペトロチャイナにとっては欧州進出が図れることとなる。 同社は2010年10月にJX日鉱日石エネルギーとの間で大阪国際石油精製を設立し、新日本石油精製の大阪製油所を輸出特化型製油所に転換した。また、2009年にはシンガポール石油の34.41%の買収を発表した。 これらに次ぐ石油精製での3つ目の海外進出になる。 |