2011年01月13日
農水省、6兆円規模の新産業創出へ「緑と水の環境技術革命」推進
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は、低コスト・高効率なバイオマス利用技術や生物由来の医療用新素材開発など、新たな技術を核に、これらの資源を活用した新産業を農山漁村に創出する「緑と水の環境技術革命」に取り組む。これによって6次産業化を推進し、「2020年までに農山漁村で6兆円規模の新産業創出」実現を図る。

これは、「緑と水の環境技術革命総合戦略」の重点分野に位置付けられた2つの領域での事業化を促進することで実現する。

具体的には、
<農山漁村資源の新規用途開拓を図る新たな素材や新商品の事業化>として
(1)未利用バイオマスエネルギー・製品利用
(2)藻類等の新規資源作物の利用
(3)生物機能の高度利用を図る。

<新たな事業機会の創出を図るための生産・流通・販売等の工程への革新的技術>として
(1)クロマグロ等の完全養殖
(2)農林水産物の高度生産管理システム
(3)超長期鮮度保持技術への導入
に取り組む計画である。

来年度は、事業化・実用化に向けた支援として、採算性や技術課題等を調査・検討する事業化可能性調査、技術実証等に取り組む一方、新産業創出を支える革新的な新技術の研究開発を支援する。

このため同省は、平成23年度予算案で「緑と水の環境技術革命プロジェクト事業」で17億8100万円、「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」で51億5100万円を計上した。