2011年01月17日
積水化成品、真球状微粒子「テクポリマー」に新規2製品追加
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化成品工業

積水化成品工業は17日、独自技術で開発した“真球状微粒子”ポリマー「テクポリマー」(商品名)に、新たに2種類のグレードを追加しサンプル出荷を開始したと発表した。同社滋賀工場で生産。市場動向を見た上で本格展開していく方針である。

1つは、非真球状のポリマー。つまり凹凸レンズや半球形状、中空構造など“異形粒子”のポリマーで、ディスプレイ用フィルムに使用した場合、光の反射やまぶしさを抑えるのに優れた効果がある。

このため今後は、これまで技術的に困難とされてきた、ディスプレイ用映り込み防止フィルム(防眩フィルム)分野を中心に用途開発に取り組む。

もう1つは、従来の真球状微粒子に導電性高分子を重合した帯電防止ポリマーで、粒子径や粘度分布が自由に調整できる。従来の導電性粉体に比べて少量の添加で高い導電効果(帯電防止)が得られる長所がある。軽量な上、導電性高分子の特徴である電磁波などのシールド効果も期待できる。

今後は電子材料など帯電防止が求められる包装用フィルムや太陽電池部材、電極部材などへ用途展開を図っていく方針だ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1295250563.pdf


非真球状微粒子 従来の両凸レンズ形状

真球一部欠損形状(凹形状)