2011年01月17日

東レ、韓国に炭素繊維 年産2200トンの量産工場建設

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：東レ

東レは17日、韓国子会社のToray　Advanced　Materials　Korea　Inc.(＝TAK、本社：ソウル特別市、李泳官社長)と共同で韓国内に炭素繊維の量産工場を建設すると発表した。 東レの最新鋭技術を導入し、約630億ウォン(約50億円)を投じて、TAKの亀尾第3工場(慶尚北道亀尾市)に建設する。生産能力は年2,200トンで、2011年初に着工、2013年1月に稼働開始の予定。産業・スポーツ用途で業界のデファクトスタンダードとなっている高強度普通弾性率糸を生産する。 韓国ではこれまで炭素繊維をほぼ全量輸入に依存してきた。新工場の建設により、安定した供給体制が確立されることになる。これにより今後は、韓国・中国を中心としたアジア地域での炭素繊維需要の急増に対応する。 また、TAKでの炭素繊維国産化は、韓国政府が推進する「グリーン技術産業」の育成政策を後押しし、韓国経済の発展に寄与するとしている。 【 Toray　Advanced　Materials　Korea　Inc.(東レ尖端素材株式会社)の概要】 ◇ 事業内容 :ポリエステル長繊維、不織布、ポリエステルフィルム、IT・環境・エネルギー関連素材　 ◇ 設立 :1999年10月 ◇ 資本金 :4,150億ウォン(東レ100%出資) ◇ 従業員 :1,031名 ◇ 売上高 :9,530億ウォン(2009年度実績) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1295257438.pdf