2011年01月24日 |
協和キリン、アムジェン社の「抗ILー17受容体」ライセンス取得 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:キリンホールディングス、協和発酵キリン |
協和発酵キリンは24日、米国アムジェン社が創製したAMG827(抗IL-17受容体完全ヒト抗体)を、アムジェン社とキリンホールディングスの合弁会社であるキリン・アムジェン社から日本、中国、アジア諸国における独占的開発・ 販売権を取得するライセンス契約を締結したと発表した。 AMG827は、自己免疫疾患に関与しているとされるIL-17(白血球などから分泌されるたんぱく質で、過剰に分泌されると外からの異物を排除する免疫システムが自分自身を攻撃する)受容体に対する完全ヒト抗体で、IL-17受容体との結合及びその作用を阻害する。 IL-17の機能を阻害できれば、関節リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、喘息の病態進行の抑制もしくは治療薬になると期待され、米国を中心に開発が進められている。 協和キリンは、がん、腎、免疫疾患を重点領域として抗体技術を核に画期的な新薬の継続的な創出・開発に取り組んでおり、今回のライセンス契約締結もその一環である。 <用語の解説> ■IL :インターロイキンの略 |