2001年03月07日
千代田化工、旭硝子の新研究棟建設計画を受注
総額30億円投じ、6月めどに千葉と鹿島に建設
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:旭硝子、千代田化工建設

 千代田化工建設は7日、旭硝子より千葉、鹿島両工場の新研究棟建設プロジェクトのEPC(設計・調達・施工)業務を受注した、と発表した。
 この計画は旭硝子が、化学品事業において世界トップレベルのふっ素事業とウレタン事業を中心に、商品開発の迅速化と試作機能の強化をはかるため、化学品開発研究所を再編するもので、千葉工場にはふっ素系の加工技術センターを、鹿島工場にはウレタン商品開発センターを建設する。総投資額約30億円の見込みで、今年6月の完成を予定している。 技術開発の進展にともない、研究所に対する要求も、内容が高度化、複雑化してきているが、その中で千代田化工は、企業目的、研究者のニーズ、安全で柔軟なオペレーション、環境との調和、経済性等を考慮し、施設の最適なエンジニアリングを行ってきた。また、同社本体の事業の絞り込みを踏まえ、グループ全体の機能および顧客へのトータルサービス体制の強化を図っており、その一環として、グループ会社である千代田テクノエースが本プロジェクトを遂行する方針で、グループ経営の基盤を強化する。
なお千代田化工と千代田テクノエースの組み合わせによる研究所建設実績は、P4レベルの実験施設を含め既に150件を超えている。今後も千代田化工は、グループ全体で培った実績と顧客との信頼を基盤に受注拡大を目指していく考え。