東西石油化学プラント

旭化成ケミカルズは25日、韓国子会社の東西石化・ウルサン工場にアクリロニトリル(AN)年産24万5,000トンの大型プラント増設を決めたと発表した。

現有年産30万トン設備に1系列増強し、同54万5,000トン能力とする。所要資金は数百億円。今年5月に着工し、商業運転開始は2013年1月の予定。


ANの世界需要は今後も堅調な成長が見込まれ、特に韓国、台湾、中国を中心にアジア市場では順調な需要拡大が予想されている。こうした需要拡大に対応するため、韓国での設備増強を決めた。

同社は現在、日本に45万トン/年(水島30万トン、川崎15万トン)、韓国30万トン/年の合計75万トン/年のほか、タイに、PTT Asahi Chemical Company Limited (タイPTT Public Company Limitedおよび丸紅との合弁)での20万トン/年の大型プラントを建設中で、本年央には稼動開始の予定。

タイの新プラントの稼動と、今回の韓国における大型増設により、同社のAN事業はスイス・イネオス社（INEOS）が米国とドイツに持つ世界最大（合計年産130万トン）設備に迫るポジションとなる。

＜AN増設計画概要＞
(1)立　地　:韓国 東西石油化学蔚山(ウルサン)工場敷地内
(2)生産能力:AN 24万5,000トン/年　（増設後の能力54万5000トン）
(3)工　期　:2011年5月着工、2013年1月商業運転開始

■AN総生産能力:119万5,000トン/年(水島30万トン、川崎15万トン、韓国54万5,000トン、タイ20万トン)

【東西石油化学の会社概要】
◇東西石油化学株式会社の概要
◇会社名　:東西石油化学株式会社(Tongsuh Petrochemical Corp., Ltd.)
◇所在地　:大韓民国蔚山広域市
◇社　長　:許 宗弼(Huh Jong-Pil)
◇資本金　:506億ウォン(約40億円)
◇出資比率:旭化成100%
◇事業概要:AN(現有生産能力30万t/年)、青化ソーダ(同4万t/年)、他

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1295936925.pdf

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