2011年01月27日
東レ、中国で光学用PETフィルムの生産能力を大幅増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは27日、中国で光学用ポリエステル(PET)フィルムの生産能力増強を決めた。同社が50%出資する「儀化東レポリエステルフィルム有限公司」(本社:江蘇省儀征市、略称:YTP)に約55億円を投じて年産15,000トンの光学用厚物フィルム製膜設備を増設する。稼働開始は2012年9月の予定。

光学用PETフィルムは、フラットパネルディスプレイ(FPD)の拡散板、プリズムシート、マイクロレンズなどとして高い成長が見込まれている。

東レは、YTPで現在建設中の光学用厚物フィルム年産6,600トン設備が今年7月に稼動開始するが、中国では今後さらに同フィルムの需要が年率30%以上の勢いで伸びると予測されるところから、同15,000トンの増設追加を決めた。

今回の増設により、YTPの光学用フィルム生産能力は年21,600トンとなるが、YTPは他にも食品包装など工業用PETフィルム設備(年産24,000トン)をもっており、PETフィルムの生産能力は合計年45,600トンとなる。

東レは昨年から、光学用フィルム分野向けに350億円以上の集中投資を行い、日本・韓国・中国の3拠点による最適生産体制の構築を進めている。

■儀化東レポリエステルフィルム有限公司の中国名は「儀化東麗聚酉旨薄膜有限公司」。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1296120269.pdf