2011年01月28日
ポバールの生産20%増、酢ビも6%プラスと好調 昨年の実績
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:酢ビ・ポバール工業会

酢ビ・ポバール工業会は28日、昨年12月および1〜12月の生産、出荷実績を発表した。

酢ビは12月の生産が前年同月比99%の53,865トンと引き続き堅調だった。出荷はポバール用が103%のの37,641トン、EVAは96%の8,469トン、接着剤は101%の2,462トンとなった。輸出は58%の2,383トンと大幅減少したが、出荷合計は52,364トン(同100%)で内需がカバーした。

1−12月累計は生産が568,193トン(前年比106%)、出荷568,462トン(107%)と、ともに増えた。

一方、ポバールは12月の生産が20,924トンで前年比110%。出荷はビニロン用が4,863トン(107%)、接着剤2,005トン(93%)、輸出は7,087トン(89%)など合計18,209トン(97%)だった。

1−12月累計は、生産が233,520トンで同120%と大幅な増加となった。出荷はビニロン用が62,813トン(135%)、輸出は83,918トン(104%)、出荷計は223,708トン(113%)と好調だった。

ポバールは繊維加工剤、接着剤、塩ビ重合安定剤など幅広い分野で使われているが、最近は自動車のフロントガラス用中間膜原料、インクジェット用紙加工剤など、さらに用途が広がっている。