2011年02月01日
富士フィルム、世界最大容量のデータストレージ用磁気テープ、出荷開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは1日、世界最大容量の5TBと240MB/秒の高速転送を実現したデータストレージ用磁気テープ「StorageTek T10000C用 テープカートリッジ」をOracle Corporation(米国カリフォルニア州)向けに出荷開始したと発表した。

世界で初めて「バリウムフェライト磁性体(BaFe磁性体)」を使用したエンタープライズシステム用磁気テープで、Oracle社から発売される。

磁気テープは、記録材料に磁性体を使用しており、この磁性体を微粒子化し記録密度を上げることで、記録容量が向上する。現在主流の「メタル磁性体」は、微粒子化を進めると磁性体の保磁力を保ちにくくなるため、大容量化が困難となっていた。

同カートリッジは、微粒子化しても優れた特性(保磁力や周波数特性など)を保ち、さらなる大容量化が可能な「BaFe磁性体」を採用。さらに、独自の「NANOCUBIC技術」を進化させ、微粒子化した「BaFe磁性体」を均一且つ薄層・平滑に塗布し、記録密度を飛躍的に拡大することで、5TBの大容量を実現した。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1296523371.pdf