2001年03月06日
ポリオレフィン業界の輸出意欲が回復
アジア地域のオファー価格の上昇に対応
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンメーカーの間に再び輸出意欲を高めるところが増えてきた。多くの企業はこの数ヵ月、新規成約をほとんど見送ってきたが、3月に入ってからは既存の需要家向けに加えて新たな契約要請にも応ずるところが出始めている。
 これは、かつてない低水準に張り付いていたアジアのスポット相場が最近になって回復基調に転じてきたことに対応してのもの。ナフサ価格が一時の高値圏から脱しつつあることも有力な促進材料となっていると言える。ポリオレフィン大手の中には、ポリオレフィンとオレフィンのスプレッドがここにきてトン当たり150ドルを超えるようになってきたことが重要な契機になったと発言する向きが多い。200ドルになればさらに輸出成約にドライブをかけるところが増えることになりそう。
 ポリオレフィンメーカーの多くは、採算割れを嫌って昨年12月以降の輸出を極端に抑えてきた。このため余剰玉を国内でさばくところも出て、国内の需給バランスの行方が心配されていた。