2011年02月14日
三井化学、フェノール系溶剤を15日から値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学フェノール事業部は、アセトン(AC)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、イソプロピルアルコール(IPA)のフェノール系溶剤の国内価格を15日出荷分から値上げする。値上げ幅は、ACが1キログラム当たり20円、MIBKが同25円、IPAが同18円。

同社は、フェノール系溶剤の国内価格について昨年2月に国産ナフサ1キロリットル当たり4万1000円水準から同5万円水準への値上げを実施したが、その後ナフサ価格の下落に伴いフェノール系溶剤も値下げを実施してきた。

しかし、昨年末からナフサ価格は再上昇し、直近では同5万2000円レベルになる見通しとなった。このように、原料価格の高騰に伴い採算が大幅に悪化しており、固定費削減などの自助努力の域を超えているため、今回、ナフサ価格5万2000円水準への価格是正を実施することにした。

フェノール系溶剤のアジア市況は、現在ACが1トン当たり950ドル、MIBKが同1770ドルとなり、昨年7-9月期に比べて200-300ドル値上がりしている事情も背景にある。