2001年03月05日
台湾・FFPC、L-Lの増設装置が稼働
合計能力は年産24万トンに拡大
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 有力商社が入手した情報によると、台湾・FPCは麦寮地区でL-LDPEの増設プラントの稼働を開始した。今回操業入りしたのは、BPの技術による年産10万トン装置。既存の設備と合わせると同社のL-LDPEの総生産能力は同24万トンとなった。
 今回のL-LDPEの増設は、年産90万トン能力のエチレンプラントの増設を中心とする石油化学事業拡充計画の一環として実施されたもの。同樹脂の需要は台湾でも旺盛で、このため同社はこの数年、年間10万トン前後を輸入して急場を凌いできたと言われている。今回の増設装置の完工は昨年末であったが、エチレン装置の本格操業開始が予定より遅れたため同プラントの稼働開始も若干ずれこむかたちとなった。
 この結果、台湾における同樹脂の総設備能力はUSIFEの同12万トンのL-L/HDPEスイングプラント分を合わせて最大同36万トンとなった。これに伴い海外からの輸入は大幅に減ることになりそう。