2011年02月17日
アステラス製薬、米アヴェオ社とがん治療剤「チボザニブ」契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:アステラス製薬

アステラス製薬は17日、米国のアヴェオ社(AVEO Pharmaceuticals, Inc.=本社:マサチューセッツ州)と、同社ががん治療薬として開発中の「tivozanib(チボザニブ)」の、アジア・中東を除く全世界での開発・商業化について契約締結したと発表した。

同薬剤は現在、進行性の腎細胞がん患者を対象に第3相臨床試験を実施中である。

この契約に基づき、アステラス製薬はアヴェオ社に対し、契約一時金として125百万ドルを支払う。また、開発マイルストン達成に伴い総額575百万ドルのほか、売上達成に応じて780百万ドル以上の追加一時金を支払う予定。

アステラス製薬では、契約一時金は2011年3月期第4四半期の研究開発費に計上するが、3月期通期の業績予想には織り込んでいない。だが、通期業績予想は据え置く方針。

「tivozanib」は、2006年12月にアヴェオ社が協和発酵キリンから導入した経口トリプル血管内皮細胞増殖因子受容体阻害剤。現在、単剤及び他の抗がん剤との併用で乳がん、大腸がんなどさまざまな固形がんの臨床試験が進められている。TIVO-1試験は、2011年半ばに試験結果(速報)が判明する見通し。