2011年02月21日
BP、中国PTA事業を拡大 珠海に125万トンの第3系列新設
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BPは17日、中国のPTAの拡大計画を発表した。

現在、珠海のBP 珠海ケミカル(BP 85%)に第1、第2系列合計で150万トンの能力を持つが、第2系列のデボトルネッキングで20万トン以上の増強を行い、合計能力を170万トンにするとともに、新たに最新技術により1系列としは世界最大となる年産125万トンの第3系列プラントを新設する。

BP 珠海ケミカルは1997年にBPが85%、富華集団(その後 Zhuhai Port Coと改称)が15%出資して設立された。
2003年に第1系列(当初35万トン)、2008年に第2系列(90万トン)の生産を開始した。

第1系列はその後、58万トンに増強し、第2系列を含めた合計能力は150万トンとなっている。

第2系列のデボトルネッキング(20万トン以上の能力増)は既に設計を完了しており、2012年1Qに生産開始の予定。

第3系列は能力125万トンで、1系列では世界最大となる。BPの最新技術を世界で初めて使用する。
2014年スタートを計画しており、中国のPTAの需要の増大に対応する。

BPは石化事業のほとんどをIneosに売却し、現在は中国のエチレンJV(上海SECCO石油化工)と、酢酸・パラキシレン・PTAが中心である。

PTAは中国以外では、ベルギー、米国(2工場、ほかに1社に生産委託)、マレーシア、インドネシア(三井化学とのJV)、台湾に拠点を持っている。(韓国からは撤退)