2011年02月22日
上海Secco、アクリロニトリル大型工場を増設
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

上海Secco石化(BP 50/Sinopec 30/上海石化 20)は上海化学工業パークで新しいアクリロニトリル工場を建設する。

20億人民元(約250億円)を投じて26万トンのプラントを建設する。現在、環境アセスメントの段階で、年内に建設を開始し、2013年に完成させる計画。
完成すれば既存の26万トンと合わせ、能力は52万トンとなる。

ソハイオ法 (アンモ酸化法)で、原料のプロピレンは自給する。

Seccoは2009年にクラッカーの増強を行い、エチレン能力を当初の90万トンから119万トンに増やしたが、同時にABB-LummusのOlefin Conversion Unit (OCU)を建設し、プロピレン(とイソブチレ
ン)能力を16万トン増やしている。

Seccoの現在の能力は以下の通り。

 エチレン  119万トン (2010年の生産は129.4万トン)
 PE       60万トン
 SM      65万トン
 PS      30万トン
 PP      25万トン
 ACN      26万トン
 BTX     60万トン
 ブタジエン  9万トン

なお、中国の2010年のアクリロニトリルの輸入量は446千トンとなっている。