2011年02月23日 |
農水省、バイオマスなど「環境技術革命総合戦略」策定 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農林水産省は、素材・エネルギー・医薬品等の分野で先端技術を活用して、農林水産業・農山漁村に関連する資源を活用した産業を新たな成長産業とし、6兆円規模の新産業創出に貢献することを目指した「緑と水の環境技術革命総合戦略」を策定した。 「緑と環境の技術革命」を実現するため、施策を集中的に講じるべき重点分野を示した。 具体的には農山漁村資源の新規用途開発として、 (1)食料供給と両立する「未利用バイオマスのエネルギー・製品利用」 (2)日本が技術的蓄積を有する藻類等について、燃料、飼料及び水質浄化等多様な分野で利用を図る「藻類等の新規資源作物の利用」 (3)医療用素材等の新たな素材、医療研究用実験動物などを利用する「生物機能の高度利用」 また、農林水産業の新たな事業機会の創出として、 (1)天然資源の枯渇が懸念されるクロマグロ等の「完全養殖技術」 (2)人工光源、ロボット技術、ヒートポンプ等の「工」の技術開発を「農」に活用することで周年計画生産を可能とする「農林水産物の高度生産管理システム」の開発 (3)高度な温度管理技術による青果物等鮮度保持により、生鮮農林水産物の需給バランスの安定化、物流網の効率化、輸出拡大に貢献する「超長期鮮度保持技術」−などの革新的技術開発に取り組む。 また、戦略実現のために講じるべき施策としては、「事業共同体(コンソーシアム)の組織化」、「コーディネーター等の育成」、「事業化に至るまでの切れ目ない支援」、「新産業創出に向けた研究開発の推進」を掲げた。 |