2011年02月28日
恵生エンジニアリング、シンガス事業を強化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)
恵生エンジニアリングとシェルは2月15日、共同で新世代の低コストのハイブリッドガス化技術の実証プラントを中国で建設する契約に調印した。

シェルによると、同社のハイブリッド技術(dry-feed, bottom-water quench)は幅広い種類の石炭を処理でき、設計が簡単で低コストである。
シェルのガス化、エネルギー技術と、恵生グループの設計、エンジニアリングの経験を統合する。

恵生(南京)クリーンエネルギー社は現在、南京化学工業区で、GEの石炭・水スラリーガス化技術を使用し、シンガス、水素、メタノールを生産し、セラニーズやBASF-YPC、藍星集団や、三菱ガス化学とベルギーのTamincoのJVのメタノール誘導品JVの特按菱天(南京)精細化工などに供給している。

ASIACHEMによると、従来のシェルの排熱ボイラー付の石炭ガス化技術(SCGP)と比較し、シェルの新プロセスはガス化工場の投資額を著しく低減できる。実用化できると、シンガスや石炭化学製品のコスト競争力を高めることができる。

本年2月9日にセラニーズと恵生はセラニーズの南京化学工業区での年産40万トンの工業用エタノール用の原料供給の覚書を締結した。
  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/30645

南京化学工業区でのシンガスの需要は、今後更に増えるのは確実で、恵生は能力の増強を計画している。

2010年12月末の恵生の能力は以下の通り。
  一酸化炭素  年60万トン
  シンガス    11,000Nm3/h
  水素      210,000Nm3/h
  メタノール   年20万トン