2001年03月02日
PETボトルのリサイクル設備が大幅に拡大
よのペットボトルなどが相次ぎ新増設
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 PETボトルのマテリアル・リサイクル(再商品化)設備が各地で相次いで増強され始めた。昨年12月に三重県の「よのペットボトルリサイクル」が年間9,000トンの処理増設を増設して総能力を1万7,000トンに拡大したのに続き、今年4月以降に九州、中京、関東の各地域で様々な規模の設備が連続するかたちで立ち上がる見通しにある。
 「よのペットボトルリサイクル」が増設するまでの全国のマテリアル・リサイクル施設の総能力は約9万3,000トンであった。今年はそれに加えて合計6万2,000トンの装置が稼働入りするというのが同製品業界の大方の見方となっている。今年末までに各地で小規模装置から大型プラントに至るまでの様々な装置が順次スタートし、年内には合計15万5,000トンもの処理体制が確立されると見られている。これが実現すれば、全国の地方自治体が家庭から分別収集するPETボトルは残らず円滑にリサイクルされることになる。
 今年中に操業を開始する装置の大半は大手ならびに中規模のリサイクル企業によるもので占められる見通しにある。うち、西日本ペットボトルリサイクルの4,000トン、中京荷役の8,000トン、ジャパンテックの1万5,000トン--といった大型の新増設プラントはいずれも年の前半にスタートアップすると見られている。