2011年03月01日
日本ゼオン、川崎に「水素化NBR」製造プラント建設
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは1日、川崎工場内に新しい水素化NBR「Zetpol」の製造プラント建設を決めたと発表した。すでに2年前に整地を終えていたが、リーマン・ショックの影響で事業環境が変わり、計画を延期していた。

NBRとは合成ゴム「二トリルブタジエンゴム」のことで、耐油性、耐磨耗性、耐老化性などに優れているという特徴があり、需要も最近は自動車部品・部材を中心に好調である。

同社は、今回建設するプラントに世界初となる新しい水添技術を活用し「水素化NBR」として本格生産することにした。プラントは年産500トン規模。総投資額約30億円で、2012年夏完成の予定。

ポリマーデザインの自由度を飛躍的に向上させた技術で、高機能化など市場からの幅広い要求への対応が可能になる。耐熱温度は20度C向上する。バイオ燃料などアルコール混入ガソリンに対応できる合成ゴムとして自動車分野を中心ンい市場開拓を目指す。

すでに一部サンプル出荷を開始したが、ユーザー筋からは自動車の吸気系ガスケット材料やミッション周りのシール部品の耐熱性などに効果が認められているという。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1298960413.pdf