2011年03月01日
バイオマスタウン 全国288地区に、新たに東広島市など2市町
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:農林水産省

バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議事務局によると、「バイオマスタウン構想」を新たに公表した地区は広島県東広島市と同県神石高原町の2市町で、これにより全国でバイオマスタウン構想を公表する自治体は2月末で288地区に達した。

「バイオマスタウン構想」というのは、同じ域内でバイオマスの発生から利用まで効率的なプロセスで結ばれた総合的な利活用システムが構築され、安定的でかつ適正なバイオマス利活用が行われることを目指した市町村等の自治体が作成する構想のことである。関係1府6省(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)で構成するバイオマス・ニッポン総合戦略推進会議が構想としての基準に合致しているかを検討した後、事務局から公表されている。

今回、新たにバイオマスタウン」となった2地区の構想の概要は次の通り。

▽広島県東広島市=バイオマスを利活用することで循環型社会を形成し、環境意識の醸成と地球温暖化防止を推進するとともに、山林保全、農地の有効活用による多面的機能を踏まえた農林水産業の振興、産業・技術の融合による環境分野における新事業・新産業の創出を目指す。

▽広島県神石高原町=稲わら、もみ殻、トマトの農業残さ、森林間伐材や林地残材などのバイオマスが豊富に存在している。このバイオマスを活用し、有機質たい肥の生産や飼料化、燃料化に取り組み、農業雇用の創出、資源循環による環境負荷の軽減や住民の環境への意識向上を目指す。

【関連ファイル】
バイオマスタウン構想を公表した288地区
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1298973750.pdf