2011年03月03日
三井化学、フェノール、BPA、エポキシ樹脂 10日から値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は3日、原燃料価格の上昇と事業採算改善のためフェノール、ビスフェノールA(BPA)、およびエポキシ樹脂の価格改定を実施すると発表した。

値上げ幅はフェノールが1キログラム当たり25円、BPA同36円、エポキシ樹脂同50円で、いずれも3月10日納入分から実施する。

フェノールは原油・ナフサのほか主原料であるベンゼン価格の急騰により事業採算の改善が急務となったため、内外価格差の是正を兼ねてフォーミュラーを改定することにしたもので、値上げ幅の25円はスプレッド幅と同一としている。

今年第1四半期の国産ナフサ基準価格は52,000円/kl、ベンゼン価格は101円/kgと想定。

BPAの値上げ幅36円は、国内ベンゼン上昇見合い9円/kgのほか、ナフサ・C重油など原料上昇分計12円/kgと海外市況変動分24円で構成。

またエポキシ樹脂の50円は、BPA価格上昇分の29円とC重油上昇分などが内訳けとなっている。