2011年03月04日
北海道経産局、「どさんCO2(こ)・クレジット・ポート」設立
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:経済産業省

北海道経済産業局は、道内の地球温暖化対策を後押しするため、国内クレジット制度の牽引役を目指した仕組み「どさんCO2(こ)・クレジット・ポート」を設立した。道内の国内クレジット案件の創出促進や流通促進を図り、国内クレジットを通じた低炭素社会の実現を目指す方針。財団法人北海道環境財団が事業を受託し運営する。

現在、国内クレジット制度を活用した温室効果ガスの排出量取引の取り組みが行われており、全国で716件の申請のうち北海道管内の申請は約75件となっているが、平成22年度中に100件の申請を目指している。

北海道経産局によると、国内クレジット制度における道内の課題やニーズは、(1)クレジット量のボリュームにより、売り手(排出削減事業者)と買い手(共同実施者)とのマッチングができないケースがある(2)自治体、農協、中小企業(売り手)からは、温室効果ガス削減の取り組みのPR(見える化)を要望する声が強い(3)道内の優良な案件の集約化を図るとともに、カーボンオフセット等における需要の拡大を図ることが必要—との認識が広がっている。

このため、道内のクレジットを集約化し、売り手と買い手のマッチング機能を持つ機関として「どさんCo2(こ)・クレジット・ポート」を設立した。今後の取り組み案件としては、士幌町バイオガスプラント、芽室町内のペレットボイラー等、JA士幌バイオガスボイラー、定山渓グランドホテル温泉熱利用、食品企業等の排熱回収事業などが候補にのぼっている。