2011年03月07日
住化分析センター、REACH中の「SVHC」届出サービス開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住化分析センター

住化分析センター(本社:大阪市、中塚巌社長)は7日、欧州REACH規則のうち「成形品中のSVHC(高懸念物質)」に関する届出サービスを開始したと発表した。

REACH規則では、一定以上の発がん性、変異原性、生殖毒性物質など、人や環境へ深刻な影響を及ぼす、高懸念の有害特性を持つ物質をSVHS(高懸念物質:Substance of very high concern)とし、順次、認可対象候補物質リスト(SVHCリスト)に収載している。

成形品中のSVHC(収載物質)については、成形品中に1物質あたり0.1%以上含有し、その含有総量が1製造者(または輸入者)あたり年間1トン以上で、当該物質のREACH登録にその用途が含まれていない場合に、欧州化学品庁への届出が必要となる。(REACH規則7条)

SVHCリストに2010年12月1日までに収載された38物質は2011年5月31日までに、2010年12月1日以降に収載された物質は収載後6カ月以内に届出が必要となる。だが、成形品中にSVHCが含まれていても、人および環境へのばく露が排除できる場合には届出免除となる。

届出対象者は欧州域内の成形品の製造者あるいは輸入者だが、欧州域外の成形品の製造者は、「唯一の代理人」を指名して届出を行うことができる。

また、届出要否にかかわらず、成形品中にSVHCを0.1%以上含む成形品の供給者には、情報伝達の義務がある。

なお同社は、欧州(ベルギー)に現地法人(SCAS Europe)を設立し、欧州に化学物質を上市している日本国内外の顧客に向け、REACH本登録、届出、その他コンサルティングに関する業務を提供している。

問い合わせは、同社化学品安全事業部(TEL:03-5259-5962)


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1299470256.doc