2011年03月07日
日本化学会、春季年会での研究発表が過去最大の6091件に
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学会

日本化学会は、「第91春季年会」を26日から4日間、横浜市神奈川区の神奈川大学横浜キャンパスで開催するが、研究成果の発表件数は過去最大の6091件となり、参加者も最大の8000人を超える見込みである。これについて日本化学会では、「昨年12月の環太平洋国際化学会議でも日本からの研究発表は過去最大の約6400件に達しており、化学技術に対する期待感の高まりを示している」(大倉一郎・副会長・東京工業大学副学長)とみている。

研究発表のうち一般発表は5882件、注目を集めている先端分野の交流・討論を目的とするアドバンスド・テクノロジー・プログラム(ATP)は209件である。ATPでは「化学の夢を共有し実現する出会いの場」を主要なコンセプトに、合計6セッションで第一線研究者による講演と討論が行われる。

また、26日には世界化学年記念シンポジウムとして「化学が未来をリードする条件は?」をテーマに、小林喜光・三菱ケミカルホールディングス社長と野依良治・理化学研究所理事長が』講演とパネルディスカッションを行う(参加費は無料)。28日には「ノーベル化学賞受賞記念講演会」で鈴木章・北海道大学名誉教授、根岸英一・米国パデュー大学特別教授が講演する(参加費は無料)。

さらに、28日には「第5回アジア国際シンポジウム」、「日英バイオケミストリーシンポジウム」、「第2回日中若手化学者フォーラム」が開催される。