2011年03月09日
出光興産、原料価格急騰でビスA 値上げ幅を見直し
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は9日、原油、ナフサなど、このところの原料価格の急騰に対応するため、先に公表したビスフェノールAの価格改定幅の見直しを実施すると発表した。2月22日に発表した改定幅は1キログラムあたり15円だったが、これを同25円に修正する。実施時期は3月1日納入分以降で変わらない。

同社は第1四半期(1−3月)の国産ナフサ価格を1キロリットル当たり52,000円を上回るレベル、ベンゼン・アジア市況を 1トン当たり1,130ドルと想定し価格改定の実施を発表した。

しかしその後の原油・ナフサ価格の上昇は予想を大きく上回り、3月のドバイ原油価格は1バレル110ドルを超え、ナフサ価格は1トン当たり1,000ドルを超えるレベルで推移している。

この結果、同社は第1四半期の国産ナフサ価格を54,000円/kl、足元のベンゼン・アジア市況を1190ドル/トンと想定して、値上げ幅の見直しを行った。