2001年03月01日
三井化学プラテック、一軸延伸POフィルム値上げ
「ハイブロン」など3品種、来月から10%
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学プラテック(本社、東京都千代田区、桂伸光社長)は1日、一軸延伸フィルムの「三井ハイブロン」「三井ノーブレン」「サニパール」3品種を4月1日からそれぞれ10%値上げすると発表した。
「ハイブロン」はHDPE(高密度ポリエチレン)、「ノーブレン」はPP(ポリプロピレン)を素材にしたフィルム、また「サニパール」はPPの発泡フィルムで、それぞれ特徴を活かした幅広い用途をもっており、国内需要は合わせて年間約5,000トン。このところ堅調な伸びをみせている。
 しかし、市場ニーズの高度化に応え、製造設備の改善や検査設備の導入などの投資を行ってきた。これらのコスト上昇分は内部の合理化努力でしのいできたが、昨年夏以降の急激な原油、ナフサ価格の高騰で採算悪化が免れない状況になってきたとしている。
 同社はわが国一軸延伸ポリオレフィン・フィルムの最大手で、市場シェアは国内の約3分の2を占めている。