2001年03月01日 |
三菱レイヨン、タイのMMA増設完了も定修で年間供給量は減少 |
玉不足状態依然として続く、欧米からの購入を再開 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは、タイのMMAモノマープラントを年産5万5千トンから7万トンに増強するため、1月から1ヶ月強休止し工事を進めてきたが、この程完了し稼動開始した。しかし、原料の供給を受けているエチレンセンター・ROC(ラヨンオレフィン)が、6月に60日間の定修を実施することから、同社MMAプラントも休止することになり、年間供給量は昨年と較べて減少する見込み。 同社では、MMAモノマー需給の逼迫から、一部でアロケーションを行うなど玉不足状態が続いており、昨年3Qから欧米品の購入による手当を再開、今後も購入による玉確保を継続する。同社では、1997年にも欧米からの購入・自社精製による供給を行っていたが、その後のアジア経済の低迷による需要低迷から中断していた。しかし、昨年来の玉不足から購入を再開したものの、全世界的な需給逼迫から購入量は四半期あたりで1,000トン弱と少量に止まっている。 同社では、MMAモノマーの安定供給体制を確立するため、既に進めている北米で2003年末~2004年央の年産10~15万トン設備新設のFSに早急な結論を出すほか、中国での同時期の事業化についてもFSを一段と本格化させていく方針だ。 |